なぜ個人事業を法人化をするのか?
個人事業が軌道に乗り売上が上がってくると、なんとなく個人事業を法人化しようかなと考えると思います。
そこで法人化のメリットと注意点についてまとめてみたいと思います。
目次
1 法人化のメリット
まず、考えられる法人化のメリットを簡単に箇条書きにしてみると、以下のような事項があげられます。
- 経費にできる支出の幅が増える
- 所得税を節税できる
- 家族への給与の支出
- 退職金の準備ができる
- 赤字を10年間繰り越せる
- 法人設立時は消費税の免税事業者になる
- 社会的な信用度が上がる
ざっと箇条書きにしてみるだけでもいろいろとありますね。
法人化はいいことばかりのようですが、一方で留意しなければならないデメリットもあります。
2 法人化のデメリット
メリットと同じく、まずは考えられるデメリットを項目で箇条書きにしてみます。
- 法人設立の際、手間と費用が掛かる
- 社会保険の加入義務が生じる
- 赤字でも法人住民税がかかる
- 法人運営の事務負担が増える
3 まとめ
今回はメリットとデメリットを箇条書きにしてみました。
簡単にまとめると、法人化は経費とできる支出の幅が増えたり、所得税を節税できることで税負担を抑えられたり社会的な信用度が上がるメリットがある一方で、事務負担が増えたり社会保険の加入義務が生じるといった注意点がある、ということになります。
なお、よく個人事業主の方から「売上がいくらになると法人化した方がいいですか?」と聞かれるのですが、このようなメリットとデメリットを勘案したうえで、世帯での所得や従業員数、今後の事業計画なども考慮し総合的に判断できないので、売上高だけでは判断できないというのが正直なところです。
ですので、そのような質問を受けた場合には事業が軌道に乗って売り上げが上がってきたら相談してほしいと伝えています。
次回以降、法人化のメリットとデメリットについて掘り下げて考えていきたいと思います。